New Relic One Synthetics モニタリングの始め方
はじめに
モニタリングは、アプリケーションの健全性とパフォーマンスを確保するために重要な要素です。AWS ユーザーはしばしば CloudWatch を利用しますが、地域的な障害が発生した場合などには、New Relic One のような外部モニタリングソリューションが有効です。
この投稿では、New Relic One Synthetics を設定し、アラートを作成し、さらには障害テストを実施して、堅牢なモニタリングを確立する方法を解説します。
New Relic One アカウントの登録
New Relic Oneにアクセスし、無料アカウントを登録します。無料プランでは、月間 100GB までのデータ をインジェストでき、すべての機能を 1 ユーザーで利用可能です。
Sign Up をクリックします。
名前とメールアドレスを入力し、Start Now をクリックします。メールの認証リンクを通じて登録を完了してください。
Synthetics モニタリングの設定
Synthetics ダッシュボードへのアクセス
ダッシュボードメニューから Synthetics をクリックします。
Get Started をクリックして、新しいシンセティックモニタを設定します。
Synthetics Monitoring の設定
以下の詳細を入力して Synthetic Monitor を設定します。
Field | Value |
---|---|
Monitor Type | API Test |
Monitor Name | わかりやすい名前を設定 |
Monitoring Locations | 必要に応じて場所を設定 |
Schedule | 要件に合わせて間隔を設定 |
カスタムテスト用にデフォルトスクリプトを変更することもできます。たとえば、GET
メソッドを使用して https://www.google.co.jp
にアクセスします。
通知とアラートの設定
アラートポリシーの作成
Alerts & AI に移動し、Notification Channels を選択します。
Create a Policy をクリックします。
ニーズに応じて Incident Preference を選択します。
アラート条件の作成
Create a Condition をクリックし、Synthetics
を選択します。
この例では、条件タイプとして Single Failure
を選択します。
条件名を入力し、設定を保存します。
通知チャネルの設定
Notification Channels に移動し、New Notification Channel をクリックします。
Email, Slack などのチャネルタイプを選択します。
メールアドレスなどの必要な詳細を入力し、Create Channel をクリックします。
アラートポリシーを通知チャネルにリンクする
アラートポリシーを作成した後、Add Alert Policies を選択して通知チャネルにリンクし、変更を保存します。これにより、アラートが正しくルーティングされます。
設定のテスト
アラートシステムを検証するには、スクリプトの URL を https://www.google.co.hoge
のような無効なドメインに編集します。
テストを実行し、アラートがトリガーされることを確認します。
確認後、インシデントを手動で閉じます。
(オプション) New Relic アカウントの削除
アカウントが不要になった場合は、次の手順で削除できます。
アカウントメニューの Organization and Access に移動します。
Delete Organization をクリックし、アカウントを完全に削除します。
まとめ
New Relic One Synthetics は、アプリケーションやリソースを強力かつ柔軟にモニタリングする手段を提供します。ユーザーの操作をシミュレートし、外部モニタリングを実現することで、アプリケーションの可観測性を大幅に向上させることができます。この投稿の手順に従い、要件に合わせたモニタリング、アラート、および通知を設定してください。
Happy Coding! 🚀