New Relic One Synthetics モニタリングの始め方

New Relic One Synthetics モニタリングの始め方

岩佐 孝浩
岩佐 孝浩
5 min read
Synthetic Monitoring

はじめに

モニタリングは、アプリケーションの健全性とパフォーマンスを確保するために重要な要素です。AWS ユーザーはしばしば CloudWatch を利用しますが、地域的な障害が発生した場合などには、New Relic One のような外部モニタリングソリューションが有効です。

この投稿では、New Relic One Synthetics を設定し、アラートを作成し、さらには障害テストを実施して、堅牢なモニタリングを確立する方法を解説します。

New Relic One アカウントの登録

New Relic Oneにアクセスし、無料アカウントを登録します。無料プランでは、月間 100GB までのデータ をインジェストでき、すべての機能を 1 ユーザーで利用可能です。

Sign Up をクリックします。

Email Feedback Forwarding Setup

名前とメールアドレスを入力し、Start Now をクリックします。メールの認証リンクを通じて登録を完了してください。

Account Registration Complete

Synthetics モニタリングの設定

Synthetics ダッシュボードへのアクセス

ダッシュボードメニューから Synthetics をクリックします。

Synthetics Dashboard Access

Get Started をクリックして、新しいシンセティックモニタを設定します。

Start Synthetics Setup

Synthetics Monitoring の設定

以下の詳細を入力して Synthetic Monitor を設定します。

FieldValue
Monitor TypeAPI Test
Monitor Nameわかりやすい名前を設定
Monitoring Locations必要に応じて場所を設定
Schedule要件に合わせて間隔を設定

Monitor Configuration

カスタムテスト用にデフォルトスクリプトを変更することもできます。たとえば、GET メソッドを使用して https://www.google.co.jp にアクセスします。

Modify Default Script

通知とアラートの設定

アラートポリシーの作成

Alerts & AI に移動し、Notification Channels を選択します。

Access Notification Channels

Create a Policy をクリックします。

Create Alert Policy

ニーズに応じて Incident Preference を選択します。

Incident Preferences

アラート条件の作成

Create a Condition をクリックし、Synthetics を選択します。

Create Alert Condition

この例では、条件タイプとして Single Failure を選択します。

Condition Type Selection

条件名を入力し、設定を保存します。

Save Alert Condition

通知チャネルの設定

Notification Channels に移動し、New Notification Channel をクリックします。

New Notification Channel

New Notification Channel

Email, Slack などのチャネルタイプを選択します。

Select Notification Channel

メールアドレスなどの必要な詳細を入力し、Create Channel をクリックします。

Create Notification Channel

アラートポリシーを通知チャネルにリンクする

アラートポリシーを作成した後、Add Alert Policies を選択して通知チャネルにリンクし、変更を保存します。これにより、アラートが正しくルーティングされます。

Link Alert Policies to Channels

Link Alert Policies to Channels

Link Alert Policies to Channels

設定のテスト

アラートシステムを検証するには、スクリプトの URL を https://www.google.co.hoge のような無効なドメインに編集します。

Invalid Domain Test

テストを実行し、アラートがトリガーされることを確認します。

Alert Triggered Example

確認後、インシデントを手動で閉じます。

Acknowledge Incident

Acknowledge Incident

(オプション) New Relic アカウントの削除

アカウントが不要になった場合は、次の手順で削除できます。

アカウントメニューの Organization and Access に移動します。

Access Organization Settings

Delete Organization をクリックし、アカウントを完全に削除します。

Delete Organization

まとめ

New Relic One Synthetics は、アプリケーションやリソースを強力かつ柔軟にモニタリングする手段を提供します。ユーザーの操作をシミュレートし、外部モニタリングを実現することで、アプリケーションの可観測性を大幅に向上させることができます。この投稿の手順に従い、要件に合わせたモニタリング、アラート、および通知を設定してください。

Happy Coding! 🚀

岩佐 孝浩

岩佐 孝浩

Software Developer at KAKEHASHI Inc.
AWS を活用したクラウドネイティブ・アプリケーションの要件定義・設計・開発に従事。 株式会社カケハシで、処方箋データ収集の新たな基盤の構築に携わっています。 Japan AWS Top Engineers 2020-2023